さらば、ヒャッハー


「マジ、イってるわ、ふゆっきー。そうビンビン立てんなよ、試したくなるじゃん。ダルマにしても噛みつけんの?兄ちゃん殺しちゃえば」


「あなたは学習を知らないのですか、藤馬さん。冬月君の呪いを解いた以上、ここでまた何かすれば、先のが無駄手間だ。あなたが大嫌いなタダ働きしかないでしょうに」


「あー、殺してえわ、わたるん」


自身への皮肉めいた言い方らしく、藤馬は膝を立てるだけで何もしなかった。


呪いを解いた以上、それは藤馬が生かすと決めてやったことだ。それを数秒後に「はい、やっぱ殺す」だなんて、解いた選択が無駄となり、ならば最初から殺していろという無駄の文字が浮き彫りになる。


藤馬にとっては避けて通りたい道だし、長年歩いた道だからこそポリシーともなる。


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