さらば、ヒャッハー
メリットになることしかやらない。藤馬の名札にでも書き加えられるような絶対条件だ。
「わたるんはん、呪いって……、冬月はもう大丈夫なん?」
呪いの形は“しつこい”と思う秋月は、先ほど、渉が呪いと言ったのを気にかけた。
呪術を作る藤馬に対して、大方予想通りにしても、何の呪いかが分からない。
後生までまとわりつくモノもあれば、末代まで付きまとうモノも。
今は大丈夫でも、後になって、何てことがない保証はなく、秋月はその保証を渉に求めた。
「大丈夫です。呪いと言っても、ただの思い込みみたいなものですから。冬月君の意識が右腕から離れた時点で、もう解けました」