さらば、ヒャッハー
呪術という物理的なものでないため、傷まではまったく同じにとはいかないが、穿ちの痛みやもしくはそれに取って代われるような病などを付加させる。
この藁人形に対象者の髪の毛なりを編み込めば、それは感染呪術も含まれる。
そこを踏まえれば、丑の刻参りと一つの呪いをしているようでも、実質は呪術の二重掛け。恨みが大きいほどに成功するようにと願ってのことは、気づかぬ内に二つの呪術を行う。
人を呪わば穴二つという言葉がある以上、呪いを行使する相手もただでは済まないが――藤馬は例外だ。
前置きが長くなったが、藤馬にしてみれば、これら二つの呪術体系はあってないようなもの。
やり方としては楽な方だと頭にあっても、藤馬はわざわざ“既存の呪術”に頼らずとも作れるのだ。