さらば、ヒャッハー


それが、藤馬が強いて名付けた“想定呪術”。呪術にしては思い込みを典型にした、“おまじない程度”の遊びごとでも、藤馬が手を加えれば、立派な呪術(本物)に早変わりをする。


呪術は人間心理が絡む。見えない力な以上、科学的に解明されない、信じていない者にしてみれば鼻で笑うような絵空事にしても、信じているものにしてみれば、果たして、自分の名前が入った藁人形を見て、飄々としていられるか。


不安や疑心。何か起こるのではという見えない先への恐怖。


感情に左右されやすい人間にしてみれば、モチベーションが下がれば、私生活に影響が出よう。


それをやれ呪いのせいだと疑えば、結果的には“それで構わないんだ”。


対象者を不幸にしたいという願いが叶っているのだから。


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