さらば、ヒャッハー
「ここで生きているなら、俺に逆らわない方が良いぜぇ」
藤馬の言うことは可能性に過ぎずとも、確実に脳内を犯す毒だ。
これをしたらそうなるの現実化。あり得ないことをあり得ないと想定できる人間の欠点(弱み)を把握せし、呪法師の技。
藤馬の言う通りだった、何もかも。たったそれだけの話なのに、その単純さが分かりやすい恐怖になろう。
「いい加減にしてくださいよ、藤馬さん」
「おーおー、わたるんは怒れるのなぁ。まあ、いいや。懇切丁寧な講義はここまでにして、そろそろ、この骨について話そうか。――つっても、もう言うべきことは言ったがな」
溝出の頭を片手で一人パスする藤馬。相も変わらず口元は尖った歯を剥き出しに歪んでいる。