甘い満月~Sweet Full Moon~
バタンっ。
部屋に入りベットに飛び込む。

胸のドキドキが収まらない。

とりあえず落ち着こうとコンポに手を伸ばそうとすると、

コンコン

部屋のドアをノックする音。

翼か。。。

「どうぞ!」

平静を装うとする私。

そーっと部屋を除く翼。

「早く入りなよ。どうしたの?お姉ちゃんもう疲れたよ」

時計の針は3時を回っている。

「姉ちゃん起きたの夕方じゃん」

確かに。実際そんなに眠くもない。ただ、精神的に疲れきっている。

久々にこんなに胸がドキドキしている。

普通の女子高生ならこんな日常が普通なんだろうけど。

翼はニヤニヤしながら床に座り、ベットの上の私に笑いかける。

翼はもちろん知っていて私を誘ったのだろう。

悠樹君が相談があると言って呼び出されたにも関わらず、
悠樹君は結局なんにもあのウェイトレスの子の事について
言わなかったし。

きっと、芯くんと私を会わせたかったのだろう。

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