美味しい時間

今日の朝のメニューは、

“チーズトースト”と“甘いミルクティー”

私の定番メニューだっ。
それに少しのサラダも添えて、昨晩の残りの野菜スープも用意した。
それらをテーブルに並べる。

「あっ、課長のコーヒー」

コーヒーメーカーからは、香ばしい香りが漂っていた。
課長の朝は、ブラックコーヒーなんだって。
それをカップに注ぐと、課長の前にコトンと置いた。

「慶太郎さん、用意できたよ。食べよ」

「あぁ……って、朝からすごいな」

読んでいた新聞を畳むと、コーヒーに手を伸ばした。

「今日はちょっと多いけど、朝ごはんはしっかりと食べなくちゃ」

「でもなぁ、今まではコーヒーだけだったし……。いただきます」

「いただきまーす」

う~ん、毎日食べても飽きない味♪
課長、何やかんや言っても美味しそうに食べてる。良かった。
目が重なると、お互いに微笑み合う。

……幸せな時間(とき)……

こんな時間なら、毎日でも味わいたい。

「なぁ?」

「うん?」

「俺が大阪に行くまで、一緒に暮らさないか?」

一緒に暮らす? 

「少しでも多く、こんな時間を一緒に過ごしたい」

私が思っていた気持ちが伝わったみたい……。

「どう?」

「どうって……。い、一緒に暮らしたい……かなぁ」

でも一緒に暮らすってことは、朝晩を共にってことだよね。そんな事が頭をよぎ
り、照れくさくなる。

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