キミは僕。
それに『柚』って呼ばれてるのも知らなかった。
普段は誰も呼ばないらしいけどあの子がなれなれしく言っただけらしい。
柚…。
いいかもな。
誰もそんな呼び方してないんだし。
柚…。
しっくりくるな。
だから呼んでみた。
「柚。帰ったらすぐ作って。腹減った。」
「あっうん。」
「どうした?」
「いや。柚って慣れないから。」
「嫌だった?」
「違うよ。私がゆずなら、陸人はりくだね。」
りく…。
そんな呼び方されたらドキドキしちゃうよ。
それから
「陸~。」
「柚~。」
って言いながら帰った。