。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。
謝りに―――……?
「だったらこんなことする必要ないでしょ!女の部屋に強引に押し入ることまでして!あんた最低よ」
あたしが怒鳴ると、
「電話してもあんた俺からの電話無視してたやん」
と響輔が腕を組む。
「あんたと話しなんかしたくなかったの!!」
空気を読んでよ、このバカ!
「って言うか顔も見たくない!
あんたの弁解なんか聞きたくないわ」
あたしはバッグのハンドルを握った。行きと違ってそれはずしりと重く感じた。
バッグの中にサイレンサー付きの拳銃が入っている。
それを確認するかのようにバッグの入り口にそっと手を当てたが、響輔は気にしてない様子だった。
「弁解なんてせぇへんし。するつもりもないよ」
響輔は額に手を当てると、近くにあったバーカウンターに背中をつく。
「別にあんたに許してもらいたい、思うてるわけやない。
ただ、俺がしたことであんたが傷ついたんなら、
それは俺が悪いし。
だから一言謝りたかっただけや」
あたしが―――傷ついた………?
そう、あたしは傷ついたんだ。
響輔は最初からあたしと一緒に居たいと思ってたんじゃなくて、あたしから情報を盗み出すことだけが目的だったことに
気付いて、傷ついて―――
悲しかった。
でも、
この悲しみは今日で終わり。
明日からは悩まなくて済む。