。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。
あたしはバッグの中に手を入れると、拳銃のグリップをしっかりと握った。
そのままバッグを床に落とすと、響輔から貰ったテディも一緒に床に
ドサリと
―――落ちた。
カチャっ
あたしが拳銃を構えて響輔に向けると、響輔が驚いたように目を開いた。
「言ったでしょう?弁解なんて聞きたくないって」
さすがの響輔もまさか拳銃が出てくるとは思ってなかったのか、いつもの冷静な態度を保てなかったようだ。
目を開いたまま口元を引き締め、ゆっくりと両手を挙げる。
「あんた。それをどこで―――?」
「どこで手に入れたって関係ないでしょ?ケータイを寄越して。また情報が盗まれたらたまらないわ」
あたしが拳銃を握る手に力を入れると、
カチャリ
と乾いた音が響いた。
その重い金属音が、ことのリアルさを物語っていた。
響輔は言われた通りジーンズのポケットからケータイを抜き取り、片手を挙げたまま、あたしから視線を逸らさずに、床にそうっとケータイを置く。
「早くしなさい!」
あたしが怒鳴ると、
「分かった。分かったから」と言ってケータイを滑らせて、あたしの足元まで送る。
あたしは滑らせてきたケータイを手に取り、もう一度響輔に銃口を向けた。
「服を脱いで」
あたしの発言に響輔は手を挙げたまま目をぱちぱち。
「いいから早く言う通りにして!」
あたしが拳銃を構えなおして急かすと、響輔は大人しくカットソーに手を伸ばした。