。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。
「ごめん……俺、女心っていうやつがあんま分からんのやわ。
だからどうすればええのか分からへんのや」
響輔は困りきったように目を伏せて、あたしの首元に視線を這わせている。
「ただ、謝りたかっただけやのに……」
響輔―――……
ヴーヴー…
遠くで金属が鳴る鈍い音が聞こえて、それがあたしが金庫に放り込んだ響輔のケータイから発せられていることにすぐに気付いた。
響輔があたしから視線を逸らし僅かに首を捻り、音のなる方へ振り返る。
あたしは響輔の手を乱暴に振りほどくと、響輔の両頬を手で挟んでこちらを向かせた。
「……電話…」と言い掛けた響輔の唇を塞ぐように
キスをした。
「ちょっ…」
響輔が驚いたように顔を背けようとしたけれど、それ以上の乱暴なことはしてこなかった。
あたしは強引に前を向かせて
「あたしから目を逸らさないで。今はあたしじゃない何かを考えないで」
そう言って、響輔を真正面から見つめた。
あたし、
言ってること目茶苦茶だ。