。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。
響輔は大人しくベッドに横になってくれた。眠そうに欠伸を漏らしている。
あたしもそのすぐ隣で響輔の腕を抱きしめるようにぎゅっと絡み付いて横たわった。
「やっぱり硬いソファよりフワフワのベッドがいいでしょ?♪」
あたしがちょっと笑うと、
「ってかあんまくっつかんといてや」
ちょっと顔をしかめて響輔はぷいと顔を逸らす。
「何よ。あたしのこと嫌いじゃないって言ったじゃない。それともあれは本心じゃなくてその場しのぎの嘘だったって言うの?」
あたしが目を吊り上げると、
「いや、ちゃうて。そうやなくて……俺かて男やし。あんたみたいな女にくっつかれると……男の事情ってもんが…」
と響輔は言い辛そうに言葉を濁す。
男の事情……
「ふーん…」あたしは呟いて、布団の中から響輔の脚に手を這わせた。
「ちょお!どこ触っとるん!!」
響輔ががばっと起き出して、喚いたけれどあたしはスルーしてやった。
「ふぅん♪あたしに女としての魅力がないのかとちょっと思っちゃったけど、大丈夫だったみたい」
「大丈夫て……」
ガクリ、と項垂れる響輔。
「勘弁してや」
力なく呟いてまたもベッドに横たわった。
「ね、腕マクラして♪」
そうお願いすると、
「はぁ?」と響輔はまたも顔を歪めた。
「何よ。それもいやって言うの!だったら呪ってやる」
ぷいと顔を逸らすと、あたしの首の下にきれいな筋肉がついた細い腕が差し込まれた。
力強く体を抱き寄せられると、
「ほら、これでええ?一結、機嫌なおしてや」
後ろからも腕があたしの体に巻きついてきて、あたしは響輔に後ろから抱きしめられる形になった。
「だから呪わんといてや」
と、響輔は真剣にブツブツ。
呪わないわよ。