アゲハ~約束~
「ねぇ。」
「ん?」
二人が、振り返る。
「・・・私・・・すこし、海に行ってくるね。」
彼女は、そういって、微笑む。
「・・・」
その笑みは、傾いた夕日に照らされ美しく、しかし何処か危うく――・・・
「・・・ついて、いこうか。」
えもいわれぬ不安に突き動かされるように幸人は、その言葉をのどから絞り出していた。
しかし、アゲハは静かに首を横に振る。
「ん?」
二人が、振り返る。
「・・・私・・・すこし、海に行ってくるね。」
彼女は、そういって、微笑む。
「・・・」
その笑みは、傾いた夕日に照らされ美しく、しかし何処か危うく――・・・
「・・・ついて、いこうか。」
えもいわれぬ不安に突き動かされるように幸人は、その言葉をのどから絞り出していた。
しかし、アゲハは静かに首を横に振る。