3.30からの恋、
第一印象。




あれから何度かmailをして、あたしたちは一緒に遊ぶことになった。


最初の誘いは向こうから。


名前は江藤リュウヤ。


暇だから、そんな理由だったっけ。




あたしはその頃実家にいなかった。


親とかなり仲が悪くて、親友の家に居候させてもらってた。


その親友の名前は竜也で、もちろん男(笑)。


だけど変な関係には全くならず、お互い仲良く暮らしてた。




リュウヤもその事は知ってて、今からそこまで行く、そう言った。


それから1時間くらい?


リュウヤから待ち合わせ場所に着いたとゆうmail。


あたしはバイクでそこまで向かった。




「おつかれ!」


リュウヤを見つけるなり道端にバイクを止める。


「あ、うんw」


「とりあえず乗って!早くしないと警察に見つかる」


「警察?」


「このバイクニケツ禁止だから(笑)」


「そうなの?」


半ば無理やりリュウヤを乗せて家に向かった。





家に着くなり飲み物を用意して座る。


本当に日常的すぎる会話。


疲れたでしょ?とか今日暑くない?とか。


もちろん話は尽きる。


だってリュウヤってば相づちしか打たない。


口数も少なく、ずっと携帯ばっか。


あたしもそろそろ疲れて部屋にあったDVDをつけた。


ほんの数分で、タバコは容赦なく減っていく。


ドロップ?


そんな名前のDVDだった。


あと少しで終わるって時に電車の時間がきて、駅の近くまでリュウヤを送った。


またメールする、それだけ言ってバイバイした。





家に入るなりソッコーため息をついた。


自分から誘ったくせに。


あたしが一人でしゃべってたみたい。


あーゆうタイプはあたしには合わない。


本気で思う。


一番盛り上がったのは単車の話くらいかな。


今日の夜、先輩と街に走りに行くらしい。


それからはとくに何もせず、部屋でボーっとした。


mailもあまりしなかった。


何よりこの男は返事が遅すぎる。


あたしのタイプではない。


疲れがドッときて、竜也が仕事から帰ってくるまで眠りについた。








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