先生とシンデレラ
「踊れるようになっても!寝不足で倒れたら、終わりだろうが!」



予想しなかった言葉に、思わず目を見開く。

その様子を見た三浦君は、しまった、と言う顔をして、言葉を続けた。

「つまり、その、俺が言いたいのは、ダンスの上手さなんかより体調管理がしっかりしてる方が大切だって言うか…いや、ダンスの上手さも大事だけど、」

しどろもどろになって話す三浦君に思わず微笑む。

「…うん。ありがとう。心配してくれたんだよね」

三浦君の顔が、赤くなる。

「いや、ちがっ、…っ、そ、そうだけど、何か文句でも?!」

「これからは、気をつけるね」

三浦君は、人を安心させてくれる。
< 194 / 449 >

この作品をシェア

pagetop