先生とシンデレラ
先生の後ろをついて行くと。

ステージの後ろで、三浦君が一人で立っていた。

三浦君は私たちに気づくと、笑った。

そばまで近づいて行った私にスーツ姿の三浦くんは、
「そのドレス、長谷川に良く似合ってるよ。」

「…ありがとう。三浦君もいつもと違う雰囲気だね。」

そう言うと三浦君は照れ臭そうに
「…変か?」

「…ううん。そっちの方が私、好きだな。」

私がそう言うと、三浦君は切なそうに笑った。
< 242 / 449 >

この作品をシェア

pagetop