先生とシンデレラ
「…先生、まだ帰らないんですか?」

マフラーを巻いてカバンを持ってから、教卓に座ってもくもくと手元にあるパソコンに文字を打ち続けている先生に声をかける。

何時間も先生は、ずっとその作業を続けてた。

たくさんの生徒がいた時から、台本を夢中で一人で読み続けていつのまにか残っている生徒が私だけになってしまった時まで。

何をしてるのか分からないけど、ひたすらにパソコンを打ち続けてた。

そんな先生は私の一言に、ハッとした様に顔をあげた。

「…あれ、もう羅々一人しかいないの。」

そう言いながら先生は、右手の親指と人差し指で眉間を抑える。

「はい…」

「先生は、もう少しここでやってくよ。今日までに完成させなきゃならないんだよ。」

先生は手元にあるパソコンをため息をつきながら見て。

「どうせ職員室にもほとんど先生達残ってないだろうしね。ここで一人でやった方が集中出来る。」

「…そうですか」

…先生、大分疲れてるみたいなのに。

最近劇に付きっきりだから、先生の方の仕事が進んでないのかな…
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