蒼穹の誘惑
高宮は数分程でシャワーを済ませ、ベッドルームにいるみずきを呼びにきた。

「何、をしているのです?寒いのですか?」

毛布でぐるぐる巻きになったみずきを呆れた顔で見下ろす。

「べ、別に……」

毛布から身体を出し、起き上がれば、目の前にバスタオルを腰にまいただけの高宮が立っていた。

髪からはまだ雫がしたたり、その雫が高宮の胸元から腹筋の筋へと流れ落ちる。

鍛え上げられ、無駄な肉ひとつないその身体は、ポタポタ落ちる雫さえも弾いているようだ。

みずきは無意識にその雫にそっと手を伸ばした。

「どうしたんですか?昨夜はあれほどしたというのにまだ物足りませんか?」

「あっ、やだ、ちがうの……」

みずきは、はっと我に返り手を引っ込める。

「今はそんな時間はありませんが?」

高宮は意地悪く笑い、みずきにバスローブを渡した。


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