蒼穹の誘惑
「私がクビだって言っているのよ?」
高宮の手をパンと払い、みずきは苛つく口調で言い放つ。
「わかってないのはあなただ」
「どう、いう意味?」
急に低くなる高宮の言葉に、みずきの瞳に狼狽の色が浮かぶ。
「昨夜、副社長から聞いていませんか?あなたとしたことが、どうして気がつかない?」
その時、みずきは叔父が定款第六条のことを口にしたことを思い出した。
「まさか……!?」
みずきははっとして立ち上がり、デスクトップの或るフォルダーを開いた。
「そうです。私はこの会社の株を9%保持している。その意味は分かりますね?私は、定款第六条を行使し、取締役会にも出席でき、どんな重要方針の決定にも票を入れる権限を持っている」
「あなたの株保有率は2%にも満たなかったはずよ。叔父ね……残り7%を叔父から入手したのね?」
「ご想像におまかせします」
みずきは一気に襲う焦燥感に眩暈を感じた。
「何故-----?あなたはこの新事業に賛成のはずでしょう?」
先ほどの勢いもなくなり、語尾も弱弱しく尋ねる。
「何度も言ったでしょう、会社の為だと?あなたの軽率な行動や副社長との軋轢でこの会社が傾くわけにいかない」
「全てはその為だと-----?」
「他に何があるのです?」
冷淡に言い放つ高宮の言葉がみずきの心に突き刺さる。
高宮の手をパンと払い、みずきは苛つく口調で言い放つ。
「わかってないのはあなただ」
「どう、いう意味?」
急に低くなる高宮の言葉に、みずきの瞳に狼狽の色が浮かぶ。
「昨夜、副社長から聞いていませんか?あなたとしたことが、どうして気がつかない?」
その時、みずきは叔父が定款第六条のことを口にしたことを思い出した。
「まさか……!?」
みずきははっとして立ち上がり、デスクトップの或るフォルダーを開いた。
「そうです。私はこの会社の株を9%保持している。その意味は分かりますね?私は、定款第六条を行使し、取締役会にも出席でき、どんな重要方針の決定にも票を入れる権限を持っている」
「あなたの株保有率は2%にも満たなかったはずよ。叔父ね……残り7%を叔父から入手したのね?」
「ご想像におまかせします」
みずきは一気に襲う焦燥感に眩暈を感じた。
「何故-----?あなたはこの新事業に賛成のはずでしょう?」
先ほどの勢いもなくなり、語尾も弱弱しく尋ねる。
「何度も言ったでしょう、会社の為だと?あなたの軽率な行動や副社長との軋轢でこの会社が傾くわけにいかない」
「全てはその為だと-----?」
「他に何があるのです?」
冷淡に言い放つ高宮の言葉がみずきの心に突き刺さる。