蒼穹の誘惑
一気にワンピースを脱ぎ、スリップ姿になる。

身体の締め付け感から開放され、1時間も寝るなら最初から着替えればよかったと後悔する。

はぁ、と大きく溜息をつき、鏡に映る自分を見た。


圧倒的な造形美。


-----と、誰もが賛美する容姿。

長いまつげに縁取られた漆黒の大きな瞳、すっと伸びた鼻梁は品を醸し出し、小さな艶やかな唇が男の欲求を誘う。

真っ白な雪のような白い肌は、きめ細かく触れると解けそうだ。芸術品のように均整の取れた身体は、豊かな二つの双丘により女らしい柔らかさを演出する。

みずきが一度微笑めば、否の唱えようがないその美しさに男は皆虜になる。

みずきはそんな自分の容姿を特別気に入っていたわけではない。

試すように男を惹き付け、遊んでいたが、他人が羨むような容姿も自分にとっては単なる副産物と考えていた。



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