蒼穹の誘惑
「あなたは小学生の子供相手に何をムキになっているんです?」

高宮がみずきの横に座り、スポーツ飲料のペットボトルを差し出した。

「ありがと。相手が誰であれ、売られた喧嘩は買う主義なのよ」

「あなたらしい」

高宮は、ふっと優しく笑い、みずきの髪についた芝をそっと取る。

いつもとは違う彼のそんな仕草にみずきの心臓がまた暴れ出す。

急に顔が熱くなる。


(な、何これ……心臓がうるさいっ)


みずきはペットボトルを頬にあて、思わず高宮から顔を反らした。

やっぱり今日の自分はどこかおかしい。


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