蒼穹の誘惑
その後は、まるで何事もなかったように3人で高宮の作った夕食を楽しんだ。
いや、何事もなかったように割り切れていたのは高宮の方だけで、正確には、みずきは動揺をしていないフリをしていた。
心の中は大揺れに揺れていたが、全ては欲求不満のせいだ、と結論づけ、心を静めた。
食事が終わり、ダイニングテーブルでコーヒーを飲む頃には、普段のみずきに戻っていた。
「本当に高宮君が料理できるなんて意外。殆ど外食派だと思っていたわ」
「あなたは明らかに料理ができなさそうですね?」
「失礼ね!目玉焼きくらいならできるわよ!」
目玉焼きは料理と呼べるのだろうか、と自分でも疑問に思いながらコーヒーを飲み込む。
「なぁ、蒼冴のご飯、美味かったろ?」
歯を磨きながら横から達也が聞いてくる。自慢の兄の料理を褒めて欲しい、と子供らしく笑っている。
「おいしかったわよ。達也の言う通りだったわ」
「だろ~?」
「ほら、ちゃんと洗面所で磨いてきなさいよ」
眠い目をこすりながら、は~いと洗面所に素直に行く姿は、やっぱり歳相応の子供らしい。
いや、何事もなかったように割り切れていたのは高宮の方だけで、正確には、みずきは動揺をしていないフリをしていた。
心の中は大揺れに揺れていたが、全ては欲求不満のせいだ、と結論づけ、心を静めた。
食事が終わり、ダイニングテーブルでコーヒーを飲む頃には、普段のみずきに戻っていた。
「本当に高宮君が料理できるなんて意外。殆ど外食派だと思っていたわ」
「あなたは明らかに料理ができなさそうですね?」
「失礼ね!目玉焼きくらいならできるわよ!」
目玉焼きは料理と呼べるのだろうか、と自分でも疑問に思いながらコーヒーを飲み込む。
「なぁ、蒼冴のご飯、美味かったろ?」
歯を磨きながら横から達也が聞いてくる。自慢の兄の料理を褒めて欲しい、と子供らしく笑っている。
「おいしかったわよ。達也の言う通りだったわ」
「だろ~?」
「ほら、ちゃんと洗面所で磨いてきなさいよ」
眠い目をこすりながら、は~いと洗面所に素直に行く姿は、やっぱり歳相応の子供らしい。