蜜色チェーン―キミと一緒に―


「あ……」


声を漏らすと、先輩たちは不思議そうに後ろを振り返って……凍りつく。


「後輩の仕事の邪魔をするのが仕事だなんて聞いた事がないけど……キミたち、何課?」
「あ……これはその……。
それより沖田さん、資料室に用ですか……?」
「いや、営業から帰って営業車のキーを警備室に返しに行ったら、警備員が監視画面見て“いじめられてる子がいる”って話してて。
俺も見させてもらったら、資料室に後輩を閉じ込めてるキミたちの姿があったから、来てみたんだけど……」
「監視画面って……」
「あれ。もしかして、この資料室には監視カメラがあるって知らなかった?」
「カメラ?!」
「ここもだけど、大事な資料やデータがある部屋には大体ついてるよ。
もちろん、常にモニタリングしてるわけじゃないだろうけどね。
さすがに声までは聞こえないから、事実を調べるためにも来てみたけど……。
後輩いじめって事で間違いなさそうだね」


わざと困り顔で微笑む拓海くんに、先輩たちは焦りながら聞く。



< 135 / 285 >

この作品をシェア

pagetop