蜜色チェーン―キミと一緒に―
「うまそう」
「昨日作ったのをあっためただけだけど。
勇樹、今度来る時はちゃんと言ってね。急にこられてもご飯とか困るし。
それに、会社に来たなら入ってきて声かけてよ。
通報するところだったんだから」
「仕方ねーじゃん。なんか破れたジーンズで入っていい雰囲気じゃなかったから入りにくかったんだよ。
つーか、急に来られたくなかったんならメールくらい返せよ」
「だってあんな朝早くにメールしてくるから、寝ぼけて忘れてたんだもん」
いいわけしながら、テーブルに三皿のカレーを置く。
私がカレーを運んでる間に、拓海くんはキッチンの引き出しを開けてスプーンを用意してくれて。
それから、吊り戸からコップを取り出す。
「あ、ごめんね、拓海くん」
「いいよ。由香はもう座ってて」
そう言った拓海くんが、冷蔵庫からお茶の入ったペットボトルを取り出す。
先週、拓海くんが来た時に買ってきてくれたモノだ。
それを見ていた勇樹が、眉をしかめる。