蜜色チェーン―キミと一緒に―
「沖田さんと姉ちゃんってまだ繋がりあんの?
冷蔵庫勝手に開けたり、食器の位置分かってるとか、この部屋によく来るって事だろ」
心臓が、ギクって反応した後縮こまる。
うっかりいつも通りの態度でいたけど……よくよく考えたらマズイ。
勇樹からすれば、拓海くんはただの家庭教師。
それも、五年以上前に家庭教師は終わってるのに……。
そんな拓海くんが私の部屋で自然体で過ごしているのはおかしい。
しまった……。
久しぶりに会ったみたいに装うべきだった。
私が何も答えられずにいると、ペットボトルを持った拓海くんが座りながら笑う。
「よくってわけでもないけど、たまにね。
由香が就職した会社は、俺が勤めている会社なんだ。
金融会社は色々な試験もあるし、業務内容が細かいから、色々教えたりしていただけ。
もともと家庭教師していたから、由香に教えるのは慣れてるしね」