蜜色チェーン―キミと一緒に―


三人で食卓を囲むなんて初めてでちょっとドキドキしたけど、結構楽しかった。

からかう拓海くんに勇樹が過剰反応を返して、それを注意して。
矛先を拓海くんから私に変えた勇樹に、「大体、姉ちゃんがちゃんと実家に帰ってこないから腕捻りあげられたんだからな!」って怒られて。

賑やかに食事を終えた。


私が食器を洗っていると、拓海くんが「紅茶でも入れる?」ってティーカップを出す。
これ以上うかつな行動して勇樹に変な疑惑を持たれても困るからってコソって言ったけど……。
拓海くんは私に苦笑いして、取り出したカップをシンクに置いた。


「多分、勇樹くんは気づいてるよ。俺と由香の事」
「え……」
「今回わざわざ由香を訪ねてきたのも、おばさんに言われてきただけじゃない」
「どういう意味……?」


拓海くんは「とりあえず、紅茶を入れてから話そう」って微笑んだ。


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