蜜色チェーン―キミと一緒に―


勇樹が気づいてるって、どういう事なんだろう……。

不安に思いながら食器を洗ってテーブルに戻ると、拓海くんがティーポットからそれぞれのカップに紅茶を注いでいるところだった。
拓海くんの買ってきてきれた茶葉が、いい香りを部屋に広げる。

そして、最後の一滴を私のカップに入れた後、カチャってティーポットを置いた。


「じゃあそろそろ本題に入る?」


そう切り出した拓海くんに、勇樹は驚いたように眉をしかめていた。
そんな勇樹に、拓海くんが続ける。


「今日、わざわざこうして由香に会いにきたのは、何かを確かめたかったからだろ?」


勇樹は少し黙った後、拓海くんに聞く。


「なんで知ってんの?」
「大体、予想はつくよ。俺が家庭教師として由香の家に行ってる時から、勇樹くんの厳しい視線は感じてたし。
由香の事心配してるんだろうなっていうのは、ずっと気づいてた。
俺の事、由香に近づかせたくないんだろうなってね」
「そうなの……?」




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