蜜色チェーン―キミと一緒に―
あまりに唐突すぎて、声が詰まった。
けど、まっすぐに見つめてくる勇樹に、私と拓海くんの関係を見透かされている気分になって、わざと笑って「なに、急に」って聞く。
勇樹が何かを感じとっているなら……なんとか、誤魔化したくて。
「姉ちゃんが、急に一人暮らしするとか言い出すからおかしいと思ったんだ。
会社までは実家から通えない距離じゃないし、姉ちゃんは一人暮らしできるようなタイプじゃないから。
それで……もしかしたら男ができたんじゃないかって思った」
「それで由香をつけていて、相手が俺だって思ったって事?」
「え……気づいてたのか? 俺がつけてるの」
「ああ。二週間前、由香と本屋に寄った時視線を感じたから。
つけているのが勇樹くんだって気づいたけど、何か理由があるんだろうと思って由香には言わなかったんだ」
二週間前……。
確かに、拓海くんと一緒に本屋さんに行った覚えがある。
本屋さんに行った後、拓海くんの部屋に言って、夜遅くまで一緒にいた。
どこまでつけられてたんだろう。
そんな疑問がわいて、一気に不安になる。
勇樹は、真剣な顔を少し歪めて話を続ける。