蜜色チェーン―キミと一緒に―
『あれ、由香。今帰り?
クリスマスまで学校なんて大変だな』
そう微笑む拓海くんに、頷きながら近づく。
『うん。今日で終わり。
……拓海くんは何してるの?』
『ん? 別に。ちょっとボーっとしてただけ』
『……それ、どうしたの?』
拓海くんの頬には、殴られた跡があった。
赤くなって少し腫れているようにも見える。
口の端は、切れて血が滲んでいた。
『ああ、殴られただけ』
『……お義父さんに?』
『父親と母親に』
思わず黙ると、拓海くんは何でもないみたいに話を続ける。