蜜色チェーン―キミと一緒に―


「じゃあ俺帰るけど、鍋の中に野菜スープが作ってあるから、適当に食べろよ」


18時半になった時計を見ながら、勇樹が言う。


「うん。本当にごめんね。迷惑かけちゃって」
「本当だよ。もう勘弁しろよな。
友達にシスコンだって騒がれて困ってるんだから」
「でも、本当に少しシスコンだよね」
「姉ちゃんがいい年してフラフラ危なっかしい事してるから俺がこうなるんだろ。
彼女に誤解されたらどーすんだよ」
「え、いるの?!」
「……今はたまたまいないからいーけど」


バツが悪そうに言う勇樹に、「なんだ、いないの」ってため息をつくと、その態度を怒られる。


「たまたまだって言ってんだろっ! それに俺、今野球で忙しいんだよ。
プロ野球と違って、シーズンオフとかねーんだからな! ずっとシーズン中だし!
なのにすぐ体調崩してんじゃねー!」
「……すみません」


ふって笑いながらも謝ると、勇樹はムっと口を尖らせてから背中を向けた。



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