蜜色チェーン―キミと一緒に―
「由香みたいにキレイで真っ白な子の心に残りたかったんだ。
残って……由香の中だけでは、キレイな存在でいたかった。
浄化ってわけでもないけど、そんな風に思った」
「拓海くんは、キレイだよ」
まるで自分の存在を汚いって言ってるみたいに聞こえて、訂正したくて言う。
そんな私に、「男にキレイはないだろ」ってからかうみたいに笑った拓海くんが続けた。
「でも、身体を重ねれば重ねるほど溺れていって、抜け出せなくなってた。
由香の隣が、心地よくなってたんだ」
声のトーンがまた落ち着いたものになる。
「でも、俺なんかが傍にいても、幸せにしてやれるなんて思えなかったし。
それに、由香に手を伸ばす事にも抵抗があった。
そうして由香にまで裏切られたら、もうきっと立ち上がれなくなるのが分かってたから」