蜜色チェーン―キミと一緒に―


「……ん…っ」


キスを続けたまま、拓海くんの手が服の中に忍び込んで胸に触れる。
下着をずらして直接触られると自然と声が跳ねて、それを拓海くんに笑われる。

キスしているせいで息遣いまで全部がバレちゃって、恥ずかしい。


「あ…っ、たく…み、く……っ」
「うん。気持ちいい?」
「ん…っ、あっ、でも恥ずかし……」
「まだ恥ずかしいの? 15の時から俺としてるのに。
恥ずかしがらなくても、由香の身体は全部知ってるよ」
「そういう事……っ、あ…っ、やぁ……んっ」


拓海くんの言うように、もう何年も同じ事をしてるハズなのに、未だに恥ずかしさが消えないのが不思議だ。

拓海くんにキスされるのも触られるのも、ドキドキして仕方ない。


それは多分、私が拓海くんに恋しているからなんだろうけど。





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