蜜色チェーン―キミと一緒に―
肩まで伸びた髪を分けて、拓海くんが首の後ろにキスをする。
後ろからされている行為は一方的にも思えるけど、優しい手が私を気遣ってくれているのが分かった。
いつも私に気を使ってくれる拓海くんは、ゆっくりと進めてくれる。
少し、じれったいほどに。
「あ…っ、あ、たくみ……く、…っ」
「由香、いい?」
「んっ……い、い…っ、だから、もぅ……っ」
恥ずかしいだなんて言いながら、結局いつも欲しがるのは私の方で。
そのたびに、どれだけ拓海くんを好きかを思い知らされる。
微笑んだ拓海くんが、後ろから包み込むように抱き締めてくれる。
熱を感じながら振り向くと、気づいた拓海くんがキスしてくれて。
何度目か分からないキスを繰り返しながら、とろけるような快感に揺られた。