蜜色チェーン―キミと一緒に―
例え、私が何も言わないのが、拓海くんの重荷になりたくないからって思いからだとしても。
私が言わないって判断したんだから、拓海くんは悪くない。
だけど、そう説明したところで、聞いた人はきっと拓海くんを悪く思うって予想がつくから。
だから、素直な気持ちを話す事には抵抗があった。
分かってもらえない部分があるって分かりながら、気持ちを打ち明けるのは、少しだけ怖くて。
自分自身でも疑問が浮かぶ関係だからこそ。
それを否定されるのが怖くてイヤだった。
ティーカップの中で色づいている紅茶は、拓海くんが買ってきてくれた茶葉で入れたもの。
その香りに惹かれて、どこで買ったのかを聞いたけど、拓海くんは教えてくれなかった。