蜜色チェーン―キミと一緒に―
「なんか、思いっきりどうしよう!って思ってるみたいだけどさー。
私、由香が黙ってて欲しい事ならバラさないし。
相談してこないのも本当の事言わないのも、ちょっと頭にくるよ。
もっと信用してくれない?」
「でも……」
怒ってるみたいな口調で言う愛美に戸惑う。
そんな私に、愛美は強い口調のまま続けた。
「まぁ、社内恋愛を社内の人間に話すのは確かに気を使うかもしれないけど。
私は、社内の人間だけどそれだけじゃないでしょ? 友達でしょ?」
「……うん」
「私は、由香との関係、すごく気に入ってるし、これからも仲良くやっていきたいと思ってるから、男の事なんかで隠し事されて壁できちゃうのは、はっきり言ってイヤ。
由香からしたら、あまり友達って感じでもないのかもしれないけど」
「そんな事ないよっ、私だって愛美の事は友達だって思って……」
「じゃあ話せ」