蜜色チェーン―キミと一緒に―

友達だと思っていた子を前に、友達だって思ってる！なんて、ちょっと恥ずかしい事を言おうとしていたのに。
愛美がそれを遮って命令口調で言う。


「っていうか、もう見ちゃったし。
意外に早い初体験も、片思いの相手も、全部沖田さんなんでしょ？
もういい加減白状して楽になっちゃいなよ」


まるで刑事みたいに言う愛美におかしくなってちょっと笑った後、ふぅって息を吐いた。


「長くなってもいい……？」
「もちろん。泊まり込んででも全部聞いてくから」
「……ありがとう」



ずっとひとりでため込んできた、拓海くんへの気持ち。

一体、どこから話そう。