タロット☆マジック【完】




「勝負しなさい、白井雪!」




面倒臭いなぁ……と、雪は呟きながら、




勝つ気満々のジョセフィーヌの後を追った。




頑張れよ、雪。




と、その背中を見ていると……。




「……ちょっと。アンタたちも、来なさいよっ!」




強引に、グラウンドの端の方で座らせられていた。




ジョセフィーヌいわく。




「審判が居なきゃ、勝負にならないわっ!」だそうだ。




「帰っていいかな……。」




ライチが、ボソッと呟いた。




帰りたいけど、雪の「帰るなオーラ」に俺たちはガックリと肩を落とした。




ジョセフィーヌは、俺達の前でわけわかんない踊りを踊っている。




……猛烈に眠いのは、俺だけだろうか?




そう思って横を見れば、1人は爆睡。1人は、リンゴの事を考えているのか、上の空だ。




< 79 / 132 >

この作品をシェア

pagetop