俺が唯一愛した女


打撲、すり傷、筋肉痛の様に痛む体



そして腕には分厚く
綺麗に巻かれた包帯



「優斗何か飲む?」



『あ、なら水で…』



「解った」



琢磨サンは頷き笑うとカウンターに行く。



「小上優斗!お前丸1日起きなかったんやで、心配し…『は!?今何時!?』



丸1日寝てた!?



「…8時、もう夜」



『やべ…仕事…』



俺は慌てて立ち上がり
カウンター席の椅子に座る。



『琢磨サン、電話貸して!』



「いいけど…どうした?そんな慌てて…」



琢磨サンの言葉を無視し
慌てて覚えたての電話番号を押す



「もしもし?」



電話に出たのは面接時のオッサン



『もしもし小上です。今日の出勤…』



「ああ、小上君ね、もう来なくていいから」



- ブチっ -



『あ… 』



一方的に電話を切られ
虚しく響く通話終了音。

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