俺が唯一愛した女
「優斗しっかりしろ!!」
俺を呼ぶ声がはっきり聞こえる
この声は..琢磨サン?
『…ん』
閉じていた目をゆっくり開ける
「お前…」
目を開けると
琢磨サンの顔のドアップ
『た、琢磨サン…!?』
店の椅子を4個ほどくっつけて
横になっていた俺は慌てて起き上がる
「優斗、大丈夫か!?」
『あれ、俺どうやってここに…い、痛えええ!!』
体中に走る激痛。
「骨折れてる所あるかもしれないから動くな… とりあえず安静にしてろ」
『琢磨サンごめ…』
また心配かけた。
また迷惑かけた。
そう思い琢磨サンに謝ろうとした瞬間
琢磨サンは何も言わず
俺の頭を撫でてくれた。
『……。』
「お、小上優斗、やっと目覚めた?」
『あ、シンヤサン…』
今日の客はシンヤサンだけらしく
店内は
営業中にも関わらず
とても静かだった。