俺が唯一愛した女


「… いい加減認めたらどうだ?」



真っ白な壁、机が1つに椅子が2つ



意識がハッキリした時には



俺は警察に居て
初対面のオッサンに怒鳴られていた。



「警官をおちょくっとんのか?何か喋れや、喋らなずっと帰られへんで…」



『……。』



「歳は?」



『18』



「名前は?」



『小上優斗』



「親は?」



『居ません』



「……。」



警官は溜め息を吐き
俺を暫く見つめる。



『…何?』



「相手は、お前が突然殴りかかって来た言うてんねや。お前も怪我しとるしどういう事か詳しく説明してくれないと…」



『説明も何も向こうの言う通り俺がやったんだよ』



「もう一度聞くけど本当にお前がやったんだな?」



『はい』



「そうか…お前には暫くここにいて貰うから、ちょっと待ってなさい」



俺の話しを聞くだけ聞くと
俺を残し警官は出て行った



1時間



2時間



3時間









6時間



何がちょっとだよ…
先程の警官は戻る気配は無い。

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