俺が唯一愛した女
室内は気持ち悪い位静かで
唯一聞こえるのが時計の秒針だけ
そんな中
俺の背後でドアの
開く音が聞こえた
あの警官やっと戻って来たのか?
俺は座ったまま
ゆっくり振り返り言葉を失う。
「迎えが来たから、とりあえず今日はもう帰っていいぞ」
『……。』
部屋に入って来たのは
先程の警官とシンヤサンだった。
「小上優斗〜お前何やってんだよ、生傷絶えない奴だなぁ…」
『何でシンヤサンが…』
「琢磨が行くって聞かなかったんだけど…ほら、アイツ店開けねえと駄目だし?だから俺がわざわざ迎えに来てやったんだよ♪」
『……。』
「安心しろ♪お前が殴った相手には俺がきっちり話つけといたから」
『話しって…「お前は気にしなくていいんだよ♪…ほら、帰るぞー!」
笑顔のシンヤサンは
警官に聞こえない様耳打ちをする
「あ、そうそう札から聞いたぞ、お前相当態度悪かったらしいな?機会があれば札にちゃんと謝っとけよ」
『シンヤサン…』