シンデレラの王子は。

そうこうしている間に、メールが届いた。

『それは、明日のお楽しみ』

だって。
「お楽しみって…行き先ぐらい教えやがれっ!!
しょうがないなー、王道のワンピで行くしかない。」
とかなんとか、不満を言いながらもちゃんと考えてくれて、これはどうかな、なんてアタシに候補を何着かあげてくれたの。
アタシは一目惚れしたワンピに決定して、それに合うパンプスを買って今日のショッピングは終了した。
ウキウキ気分でスキップしながら帰ってたら、
「羽海って、単純で解りやすい」
って言われた。
「そっかな?」
「男のことでルンルンすんのはいいけど、また変な男には捕まらないでよ」
空未の心配を後ろに感じながら
「大丈夫だって。しかも、まだ好きじゃないしっ」
もう、ママ並みに心配性なんだから。
刻々と時間は過ぎる。
アタシは、空未の言う通り解りやすい。
今だって、解りやすく緊張している。


昨日買った、あの一目惚れしたワンピを着て、うーうー唸っていた。
メイクもいつもより上手く出来たし、満足なはずなんだけど、今日はいつもと状況が違うから。

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