シンデレラの王子は。
大人と子供だよね。
まぁ、実際そうかもだけどさ。
「あの、」
「なーに?」
前を向きながら、素っ気なさげに返答する。
「いつまで歩きますか?」
「あとちょっとだけ」
さっきとは違ってルンルンに返された言葉。
一ノ瀬さんが考えてることって、簡単に解りそうで解らないのね。
「着いたー!!」
わぁ~、ここって
「アタシ、すっごく来たかったんですよ!!」
最近出来た有名な水族館!!
祐紗兄が『上京祝いに連れてってやるよ』って言って、結局連れてってくれなかった、念願の水族館。テンションMAX。
「まぢ、喜んでくれてよかった~」
「早くいきましょっ!!」
「おぅ」
祐紗が言っていた通りだ。
本当は祐紗の言うことなんかシカトして、俺が考えたデートプランで行こうと思ったけど、さすがに羽海ちゃんのことをとてもよく知っているヤツに言われたことを受け入れるしか道はない、と踏んで選択した。
悔しいけど、正解だったよ。
祐紗のおかげで、こんな嬉しそうに笑顔輝かせちゃってる羽海ちゃん、見れたからな。
今度、アイスでも奢ってやっか。
「一ノ瀬さん、見てくださいコレ!!可愛いー」
興味津々に水槽をガン見してるのが半端なく…