シンデレラの王子は。

なんだか胸がザワザワするの。これって、アタシ、一ノ瀬さんのこと好きになったのかな。
いくら考えても、自分の気持ちは解らない。
けど、とにかく胸がザワザワする。
「…い………おーい」
「なに?」
てか、アタシ寝てたんだ。
「さっきからケータイ鳴りまくってるけど。しかもTELの方。」
「まぢ!!」
眠気はぶっ飛んで、ケータイを片手に取った。
祐紗兄からだ。
『今日、公式戦だから観に来い!』
電話しても繋がらないから、メールしたみたい。
5回も電話してるし…
そんなに来てほしいんだね。
どうせ、暇人だから観に行こうかな。前に観に行ったときおもしろかったし。
『了解!!』
時間と場所も訊いて、急がなきゃマズイということが判明した。
「空未、ちょっと行ってくるー!!」
「んー」
空未も誘ったんだけど、せっかく部活がない日曜なんだから寝させろって言われちゃって、1人で行くことになった。
いつも使っているバス停。
今日は人数が少ない。
ぼーっとバスを待ってると、後ろから肩を叩かれた。振り替えるとそこには高橋くんが立っていた。
そして、アタシの頬には彼の人差し指がぶっ刺さっている。
「ちょっと…」
「引っ掛かった~」
バカにされた。

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