シンデレラの王子は。
アタシ、これに引っ掛からなかった試しがない。
「つか、神谷どこ行くの」
「ELUCAの試合観に行くの!!観に来いってうるさくって…」
「まぢ?俺も。てか、誰にだよ」
「神谷祐紗ですけど」
「お前、どういう関係?!」
アレ?
「実の兄」
「そっか、神谷って架嗄の妹だったな。」
架嗄と祐紗兄が兄弟ってことは知ってたんだ。
「うん」
「すげーな、まぢで!!あ、バス来た」
2人してバスに乗り込んだ。
そのバスは、意外と混雑していて、そこに追加されたアタシと高橋くん。
アタシは座りたかったけど、席は見たところ空いていない。
アタシと高橋くんは、仕方なく隣同士で吊革に掴まってバスに揺られた。
今気付いたけど、高橋くん私服だ。
いつもは、練習着みたいなのだから、ちょっとだけ、ドキッとした。ほんのちょっとだけ
あれ、でも、アタシ、一ノ瀬さんにザワザワしてたんじゃなかった?
このドキッてのは、ギャップってヤツにきただけ。ただそれだけのだよ。きっと。
自分の気持ちが解らない
-----ガクッ
バスが停まったらしく、ぼーっと考えごとをしていたアタシは隣の人に抱きついたような形になってしまった。吊革掴んでたはずなのに
「ご、ごめんなさい」