シンデレラの王子は。

「つか、神谷、あの時言ってくれればよかったのに。
あ、もしかして、俺と付き合ってることにしちゃおー♪♪とか思ってた?」
「違うからっ!!」
「そんなでけぇ声出すなよ、冗談だって、ジョーダン。神谷らしくねぇなぁ。」
「ごめん、ごめん。」
「謝るのもらしくねぇ」
らしくないって、解んないよ。そんなの。
そこからは沈黙。
あー、早く着かないかなぁ。
なんか、よく解らないけど、アタシだけ気まずい。
「羽海ちゃーん!!」
向こうの方で大声出して、手振ってるのって、この距離じゃ、顔はあんま認識出来ないけど、多分、絶対一ノ瀬さんだ。
「神谷…羽海っつの?」
さっきと口調が若干変わった気がした。気のせいかな。
「そーだよ、てか前にも言ったけど。」
「アイツ、神谷のこと下の名前で呼ぶんだ。」
小さい頃から知ってるみたいだから、普通だよ。
「うん。なんで?」
「自惚れんじゃねーぞ!!ばーか」
自惚れんじゃねーって言われても。
「なんのこと?」
「今のは無しで」
「気になるんだけど」
「一生気になってろっ!!」
「気になりスギて寝れないかも~」
「じゃあ、寝るな」
「ヤダ。眠いもん。」
「なんだよそれっ」
笑われた。いつもと同じだ。

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