いじわるな後輩くん×ツンデレな先輩
偶然×2人
☆理恵side
何があったって世界はぐるぐる回ってく。
昨日の電話の事は本当なのかまだ全然わからなくて
今日は久しぶりの雨。
いつものように校庭を見てももちろん誰もいない。
「…はぁ」
無意識にため息が出て来る。
「花沢」
後ろから木内君が話しかけてきた。
「何?」
後ろを向くとどこか不思議な目をしながら
こっちを見ている。
その目線に反応し無意識にそらしてしまう。
顔…あかくないかなぁ。
ほっぺを両手で押さえてみる。
「また寂しそう」
木内君はいつも図星の事を言うから困る。
どう返せばいいのか考えてしまう。
「そうかなぁ~」
木内君はそういってもずっと顔を見つめて来る。