いじわるな後輩くん×ツンデレな先輩

「うん。楽しそうだよ。

 どんな時よりも。

 校庭をながめている花沢が一番楽しそう」

「…っ」

耳をふさぎたくなる。


2時間目の授業が始まりそうで

みんなが続々と席についている。


「花沢…」

「ごめん…木内君。

 もう何も…言わないで」

これ以上苦しくしたら自分はどうなるんだろう。

「わかった…」

 
さっきより雨の降りが豪快になった。


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