恋愛談義!
10歳の私には記憶がない。
まるっと一年ないわけじゃなくて。
それはほんの数か月のことなのだけれど……。
小学校4年生の夏。
やっぱりすこぶる美少女で
そして純粋でおバカだった10歳の私は『幸せ』だった。
ううん。幸せなんて意識したことがない、ごく普通の小学生だった。
母方の祖父は地主で、祖母は武家出身の裕福な家庭。
その一人娘である美しい母と
婿養子ではあるけれど、凛々しく頼もしい父に、愛されて育った。