恋愛談義!
そして井上礼央は「よいしょ」と私を抱きなおしつつ、鞄をあさり、鍵をドアノブに差し込む。
こら、誰の許可を得て――
「――へぇ。これが青木サンの部屋か」
ちょっと……
「男からの貢物積み上げてるかと思ってた」
そんなものたくさん持っててどうするのよ。
プレゼントは全員同じものをねだって、一つだけ手元に残して、残りは全部売るにきまってるじゃないの。
「っていうか、モノなさすぎ。驚くほどなんにもねえ~……」
そしてずかずかと部屋の中に上り込んだ井上礼央は、私を畳の上にそっと横たわらせる。